宝塚は生きる糧

かなめさん(涼風真世)の頃よりゆる~く宝塚を見守ってます。ちえさん(柚希礼音)との出会いで宝塚生活に激変が起きました!全ての組を鑑賞。星組贔屓、礼真琴さん、ことふうがオアシス!

暁千星の成長と風間柚乃の上手さ…芝居の月組の底力を感じた『ダル・レークの恋』

スポンサーリンク

f:id:makorin611:20191118022435j:plain

 

日付が変わりましたけど、
2月27日は『ダル・レークの恋』のライブ配信がありました
28日が東京の千秋楽ですね

 

メインでもチラッと触れましたけど、
『ダル・レークの恋』は生観劇を1回しているので、
ライブ配信をどうしようか迷っていましたが、
れいこさんの晴れ姿を、
テレビでもう1度堪能しようと思い視聴を決めました
復習にもなりますし…

 

ということで、
サクッと感想を語っておきます

 

 

 

『ダル・レークの恋』は1959年初演の作品

今回の『ダル・レークの恋』は、
とても古い演目で、
初演をご覧になられているヅカファンの大先輩は、
結構貴重なのではないでしょうか?
1959年ですから…

 

その後再演を2回繰り返しています
記憶に新しいところでは、
あさこさん(瀬奈じゅんさん)バージョンでしょう
それでも、2007年…(◎-◎;)
もう14年も前なんですよね…
みほこさん(彩乃かなみさん)が、
めちゃめちゃ頑張っていた記憶があります…

 

今回は、
さらに演出を変えての上演でした…

 

作品自体は古いものではありますし、
ツッコミどころもあったりするのですが、
そういうのを通り越して、
重厚なお芝居に仕上がってましたね!

 

セットや効果もよかったですし、
演出もよかったと思います

 

古いとはいえ、
菊田一夫先生の元の脚本が秀逸なのでしょう…
『霧深きエルベのほとり』もよかったですから…

 

宝塚歌劇団の中での文学的な香りのする作品なのだと思います

  

暁千星の成長

今回は、
これこそ「芝居の月組だと感じました…
みんな上手い!

 

その中で、
芝居がイマイチのイメージが大きいありちゃん(暁千星さん)も、
かなり成長されてましたね…
こういうちゃんとした役を与えて、
経験を積み重ねることがとても大事だとつくづく思いました
今回、梅芸にはさくらちゃんのミューサロのために出演できませんが、
役替わりでも出演したことは、いい経験だったでしょう
東京だけというのがもったいないほどです

 

また、
ペペルはかなり若い感じに見えますが、
若くて生意気な悪党というのは、
どの時代にもおります
そういう意味では、特段変なことではありません

 

むしろ、
はねちゃん(きよら羽龍さん)が演じるリタとのバランスを考えると、
若き悪党というのはよかったのかも…
下手に大人っぽいとバランスが崩れかねませんから…

 

ありちゃんとはねちゃんのコンビもよかったです
身長差もありましたし…

 

歌唱力もどんどん良くなってましたね
ただショーの部分では、少し安定感が欠けていました
ダンスをして踊るというのは、
どうしても音程がブレがちになるのは仕方がないのですが、
もっともっと頑張って欲しいです

 

さくらちゃんとのミューサロ楽しみです!

 

ありちゃんは、
今の月組の中では、数少ないショースターなので、
その華やかさを保ちつつ、
演技力に磨きをかけていけば、
れいこありおだは、見どころのあるトリオになると感じます

 

 

風間柚乃の安定感

クリスナのゆのくん(風間柚乃さん)は文句なしにいい!

 

さすがに、
なつこさん(夏月都さん)との夫婦は、
弟感がありましたけど、
年下の夫というのは、
普通なのでそこまで違和感はありませんでした
おだちんは大人っぽいので、
そこもよかったのかと思います

 

今回みんな芝居上手なせいもありますが、
前半の王族での場面では、
歌もダンスもなく、セリフの応酬なのですが、
これが凄かった!
海ちゃん、みとさん(梨花ますみさん)、なつこさんの、
演技上手な女性に囲まれつつも、
威厳に満ちたクリスナを演じていたのが、研7のゆのくん

 

もはやお芝居に関しては、
トップスター並みの貫禄があります
なんかバウ主演がまだなんて信じられない仕上がり具合…(^_^;)

 

かといって、
アイドル系ではないので、
じっくりと育てていっても十分というもスゴイです

 

歌唱力もありますし、
このままのびのびと成長してほしいです

 

で、気になるのが、
上記でありちゃんを褒めたペペルを、
ゆのくんがどう演じるか、という部分
相当上手いのはわかりますが、
輩風になるのか、
大人っぽい感じになるのか、
ありちゃんに合わせた若き悪党になるのか…

 

風間流のペペルも観てみたかったです
ライブ配信、無理なんだろうなぁ…
もったいない

 

ダンスは相変わらずですけど、
そこは得手不得手がありますので、
出来る方にお任せで大丈夫です

 

他のキャスト

インディラ役のみとさんがよかったですね~
芝居の雪組の組長だけあって、
月組でも本領発揮の演技力でした

 

『ハリウッド・ゴシップ』でも名演技でしたけど、
本専科として、
お芝居の幅を広げるのに十分な存在感と演技力でした
あの重みがあるお芝居があってこそ、
カマラの決断、
そして、一夜の愛を手に入れるラッチマンへと続きます
素晴らしかったです

 

アルマ役のなつこさんも素晴らしかった
キレイで凛とした王族としての佇まいが素晴らしかったです
12期違いの夫を持つ今回でしたが、
ギリギリ夫婦でいれたのも、
なつこさんの娘役としての力でしょう

 

注目は、
ビーナ役のちづるちゃん(詩ちづるさん)が、
1場面あって、歌も披露!
やっぱり歌うまですし、可愛い!
次世代の娘役さんとして、これからグイグイ出てくるでしょう

 

はねちゃんもよかったです
ヒロインの妹役の上、
2番手役のペペルの相手役であるリタを好演!
なくなってしまった新人公演ヒロインは叶わなかったですが、
早く復活して育成してもらいたいですね
あと、お化粧を頑張って!

 

前回の月組でみりおくんが演じた役、
ラジオンのまおくん(蘭尚樹さん)も、
憲兵ジャスビルのはるくん(礼華はるさん)も、
のびのび演じられてました

 

まおくんは、
ちづるちゃんとのコンビがめちゃくちゃ可愛かったです

 

以上駆け足ですけど、
ざっくりとしたキャスト感想でした!

 

【関連記事】
月城かなと&海乃美月コンビのしっくり感がスゴイがこのまま突っ走るのか? - 新・宝塚は生きる糧