宝塚は生きる糧

かなめさん(涼風真世)の頃よりゆる~く宝塚を見守ってます。ちえさん(柚希礼音)との出会いで宝塚生活に激変が起きました!全ての組を鑑賞。星組贔屓、礼真琴さん、ことふうがオアシス!

礼真琴が素晴らし過ぎた&スーパートップコンビの息子 星組『モンテ・クリスト伯』…キャスト別感想

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本日は、
いろいろ大変だったことちゃん(礼真琴さん)主演、
全国ツアー『モンテ・クリスト伯
『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』の千秋楽でした

 

公演中止があったり、
休演者が出たりと、
本当に大変な思いをして今日を迎えたことと思います

 

無事に千秋楽を迎えられてよかったです

 

その『モンテ・クリスト伯』のキャスト別感想を、
サクッと語っておこうと思います

 

ネタバレが多いにありますので、
ご注意ください (今更ですけど一応)

 

 

いろいろあった全ツ『モンテ・クリスト伯

まずは、
今回の全ツ『モンテ・クリスト伯』で生じたことをまとめておきます

 

■全ツ『モンテ・クリスト伯』公演状況
・上演期間:16日間・27公演
・公演中止①:9月13・14日(金沢・富山)⇒2日間・4公演
・公演中止②:9月16~18日(神奈川)⇒3日間・5公演
公演中止合計⇒5日間・9公演

 

公演数による公演中止率は、約33%でした
なので、3分の1の公演が中止となってしまいました
公演中止は悲しいですが、
なんとか千秋楽前から再開出来て良かったです

 

■休演者

  1. エロイーズ 有沙瞳⇒代役:都優奈(カルコント:乙華菜乃)※復帰
  2. フランツ・デビネー 紘希柚葉⇒代役:御剣海 ※復帰
  3. ノワルティエ 大輝真琴→遥斗勇帆
  4. ヴィルフォール 綺城ひか理→夕陽真輝(ハッサン:樹澄せいや
  5. ルイジ・ヴァンパ 天華えま→蒼舞咲歩(ムハンマド:御剣海)
  6. ヴァランティーヌ 二條華→綾音美蘭
  7. イザベル 紅咲梨乃→星影なな
  8. 乙華菜乃 ※代役なし
  9. 飛翠真凜 ※代役なし

 

初日から休演だったのが、
有沙瞳さんと紘希柚葉さん

 

9月19日の公演再開から千秋楽まで休演になったのが、
大輝真琴さんからの7名です

 

本日カーテンコールのことちゃんのご挨拶で、
35名の出演者のうち、7名が復帰できずに休演になってしまった
というようなことを言ってましたよね

 

28名での千秋楽でした

 

代役発表もギリギリの上、
短期間でのお稽古を強いられたでしょうし、
とても過酷な状況だったと思います

 

ですが、
実際の上演ではそんなことを感じさせないほどの完成度でしたね
休演者の方のお姿がなかったのは寂しいですけど、
その悔しい思いを次回の本公演で見せて欲しいです

 

星組生のモンテチームの皆さん、
本当にお疲れ様でした!
素晴らしい舞台をありがとうございます!

 

モンテ・クリスト伯』の作品そのものについて

モンテ・クリスト伯』は石田昌也先生の作・演出です

 

最初にお伝えしておきますけど、
私的には、
この『モンテ・クリスト伯』はすごく好きな作品なわけではないです
正直、作品そのものには、
相変わらず中だるみの時間がありましたし、
手放しで絶賛というわけではなかったです

 

ただ前回よりも良かった点が1つ
それは語り部を学生から、
主要な人物であるベルツッチオ&ルイジに替えたことです

 

これは非常に良かったと思いました

 

その分、
ベルツッチオ役のありちゃん(暁千星さん)が、
出ずっぱりの印象になりましたが…(^_^;)

 

あと、
前回同様にラストは原作と違う点ですけど、
これは宝塚歌劇的には非常に大団円でよかったと、
前回から評価をしています

 

そうじゃないとメルセデスが気の毒過ぎますし、
救いがなさすぎますから…

 

原作では、
エデ姫と結ばれるモンテ・クリスト伯ですが、
それもトップ娘役のメルセデスを選んで大団円です
宝塚歌劇の1幕もののお芝居としては、十分でした

 

礼真琴の八面六臂な活躍で見どころ満載だった『モンテ・クリスト伯

この『モンテ・クリスト伯』は、
ことちゃんには全く似合わない演目で、
どうしてこれになったのかと思ったら、
番手ごまかしにちょうどいいよね、と思ってました

 

そうしたら、
まさかのことちゃんが大好きな作品で、
ぜひ演じてみたいと切望されてたとか…Σ(゚Д゚;) ウソーーーン

 

前回の宙組の初演時には、
ことちゃんは大号泣だったとか
ブロ友さんから聞いて、余計に目が飛び出ましたw

 

ブロ友さんは、
ことちゃんは感受性が豊かだねと言ってました
私的には、
大好きな同期のみりおん(実咲凛音さん)がご出演されているので、
感情移入が凄かったのかな、と勝手に想像w

 

とにかくことちゃんがやりたかった演目とのこと

 

で、実際に演じていることちゃんを観たら、
素晴らしすぎました!
おそらくいろんな人物になりきるダンテスに、
非常に魅力を感じたんだな、というのが観劇してよくわかりました

 

人物の演じ分けが凄かったです
若者からおじいちゃんまで、
声色も変えて、一瞬ことちゃんとは思わなかったくらい
特におじいちゃんw

 

前回の本公演の
『めぐり会いは再び next generation』で、
ことちゃんが少年のルーチェくんも演じていた場面がありましたけど、
まさに少年でしたよね
本当に上手い!

 

前回のテルさん(凰稀かなめさん)が演じた時も感じたのですが、
役者としての幅を広げるのには、
非常に適した演目なのだな、と思いました

 

いろんな礼真琴が観れたので、
それだけで大満足です!
お見事でした

 

歌もね、
前回はそんなに印象に残ってなかったんですけど、
ことちゃんが歌うと、より名曲になってました
そこも大満足です

 

メルセデス役の舞空瞳

ひっとん(舞空瞳さん)は、
ダンテスのかつての恋人であるメルセデス役でした

 

この役は、
非常に気の毒な役ですよね
本来は、ダンテスに恨まれるようなことはないのですが、
敵と結婚したというだけで恨みの対象に…(´・ω・`)
まさに巻き込まれ事故でしょう

 

ラストが宝塚歌劇的な温情エンドでよかったです
これがなかったらもう気の毒でしかないという役

 

そんな難しい役を、
前回はみりおんがわずか研5で演じており、
それがとても素晴らしかったのです

 

その役にひっとんが演じました
ひっとんといえば、
お披露目本公演の『眩耀の谷』でも、
残酷な境遇の瞳花を演じてましたよね
悲劇性のある役を演じるのは2回目です

 

すごく頑張ってましたよね
歌もお芝居も…
特に、ラストの子どもを思う親の心の場面は、
すごくよかったと思います

 

ただ宝塚歌劇流のラストなので、
愛するあなたの子どもだから、という部分も含まれていますよね
愛する我が子を助けて欲しい、
という母の愛だけではなかった女の部分もあり
このバランスが難しいところだったのではないでしょうか

 

女の部分が強いと、
親が子を守る部分が薄まりますから
ひっとんは頑張ってたと思います

 

しかし、
最初の部分のひっとんはめっちゃ可愛かった!
やっぱりキュートなひっとんが好きだなと思いましたし、
この部分のこっとんが大好きでした

 

あと後述しますけど、
すごいオチの部分も萌えが凄かったです

 

フェルナン役の瀬央ゆりあ

こういう嫌らしい役も、
せおっち(瀬央ゆりあさん)は上手いですよね~
さすがの演技力でした

 

本来は2番手役ですけど、
ありちゃんの出番が多くて、
ちょっと印象が薄れてしまったのがもったいなかったですけど、
どうしようもないクズな男の部分をきっちり演じていて、
やっぱりせおっちはいいなぁと感心

 

最初のことせおは可愛かったですし、
後半の復讐のことせおも愛おしかったw

 

ワタクシ、
所詮はことせおラブですので(笑)(*´艸`)

 

ひっとんに対するクズの徹底ぶりはお見事でした!
最悪の男をちゃんと憎々しく演じるというのは、
辛い部分もあるでしょうけど、
その分、しっかりと嫌な人間に映ってました
それはせおっちの演技力の賜物です

 

ギラギラした野心の目つきも最高でした

 

ベルツッチオ&語り部役の暁千星

ありちゃん(暁千星さん)は、
非常にウエルカム状態でのキャスティングと、
演出でしたね

 

主人公のことちゃんと同じくらい出番があったのでは、
と思うほど、ずっと出っぱなしの印象でした

 

ことちゃんの友人であるベルツッチオは、
主人公と共にするので、
元々オイシイ役ではあるのですが、
ありちゃんはその期待に応えてましたね

 

堂々とことちゃんの友人になりきってましたし、
ことありの予想以上のしっくり感が観れただけでも満足でした

 

歌もさらに上達していて、
ショーも本当に楽しみです

 

今後5組中1番ショーが楽しい組になると確信しました

 

エデ姫役の詩ちづる

原作では、
モンテ・クリスト伯と結ばれるのがエデ姫

 

宝塚のラストがこれだったら、
メルセデスの運命があまりにもあんまり…
なので、
悲恋側はエデ姫に…

 

ちづるちゃん演じるエデ姫は、
とても綺麗でしたね
ダンスも美しかった

 

歌えば天使の歌声…

 

何よりも、
お化粧が格段に良くなってました
愛らしさが際立ってましたけど、
結構大人っぽくなってましたよね

 

で、エデ姫はダンテスが好きなので、
当然ことちゃんとの絡みがありました

 

予想以上にしっくり(笑)(*´艸`)

 

将来的には、
ありちゃんの相手役でしょうけど、
ワンチャンあるのであれば、
ことちゃんとも組んで欲しい逸材だと確信

 

ちづるちゃんは小柄なので、
ことちゃんとの身長差が自然と出来ていたところも良きw

 

まぁワンチャンは無理でしょうけど、
そのうち、ことちゃんとデュエットして欲しいなぁ…
コンサートでもショーでもいいのですが…

 

スーパートップコンビの息子が稀惺かずとだった件Σ(゚∀゚*) 

前回愛ちゃん(愛月ひかるさん)が演じた、
アルベール役は、
105期で次世代の星組の王子様であろう、
かずとくん(稀惺かずとさん)が演じました

 

原作のアルベールは、
本当にメルセデスとフェルナンの子どもなのですが、
宝塚版では、
ダンテスとメルセデスの子に変換されてます

 

前回は、
みりおんの熱演の素晴らしさに感動はしましたが、
この展開に何とも感じませんでした

 

今回は違います!
スーパートップコンビであるこっとんの息子が、
かずとくんなのですよw

 

しかも並びが素晴らしかった!
決闘の場面は胸熱!

 

ストーリーよりも、
今後のヅカ展望に勝手にワクワクw(←ダメな見方の見本w)

 

なんか、
将来本当にかずとくんがトップスターになれたら、
この場面は伝説の場面となるような気がします

 

いや、私的には、
絶対にこの場面のことは触れますとも!

 

かずとくんも、
ことちゃんからの帝王学(?)を学んでいるでしょうから、
しっかりと吸収して大きく羽ばたいて欲しいです
ちょっと小柄ではありますが、
ことちゃんも小柄ですからね

 

そういう身体的な部分や、
ビジュアルの部分も吹き飛ばすほどの素晴らしい才能があるのがことちゃん
でも、その裏では、
ストイックに芸を追求しているからこそ、です

 

そういう部分をきちんと学んでほしいですね

 

そんなことをこの場面を見て思ってました←

 

しかし、ことちゃんとひっとんの子なんて、
どんなに凄い才能があることやら…(まだ言ってるw)

 

代役について

今回、
本当に代役の皆さんが奮闘されてましたよね
もはや役替わりバージョンと言っても差支えないほどです

 

相当に現場は大混乱の上、
短期で叩き込んだのでしょけど、
そんなことは微塵も感じないほどの素晴らしい出来栄えでした

 

今回は、
千秋楽で5名の代役が出ましたが、
ライブ配信もされましたので、
ヅカファンの印象にも残ったことでしょう

 

歌えて、芝居上手で、ダンスもできる

 

星組にもそういう素晴らしい生徒さんがたくさんいます
どうか次回以降もたくさんご活躍されますように…

 

そして、
何よりもオリジナルの5名のジェンヌさんは、
映像にも残らないという悲劇がありました

 

私は元のオリジナルの5名を観劇出来ましたけど、
見れなかった方もたくさんおられます

 

次回の本公演では、
その悔しさを存分に、
舞台で発揮して欲しいですね
楽しみにしております

 

ありぴーは本当に残念だった…(´・ω・`)

 

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